10/29 畑便り

こどもたちに「種って生きていると思う?」と聞いてみてください。

動かないものは死んでいるのか、みなさん、どう思いますか?

絵本『14ひきのかぼちゃ』(いわむらかずお著)では、おじいさんねずみがかぼちゃの種を手に、「いのちのつぶだよ」と教えるシーンがあります。ねずみたちはその一粒の種を大事に植え、実を雨風から守り、やっと熟したかぼちゃをまるごと頂きます。

能美の畑で蒔いた種。大きく育ったもの、実をつけたけど雨で落とされたもの、芽を出したけど虫に食べられてしまったもの、いろいろありましたが、私は一粒の種につまった力に驚かされるばかりでした。

ちゃんと時期がくると芽を出し、成長すると一粒からたくさんの種を実らせます。人も一緒だな〜としみじみ。植物も生き物も最初は一つの細胞。それに地球が誕生してひとつの生物がうまれ、そこから今のわたしたちがあることを思うと増々、人も動物も虫も植物も、みな一緒だな、と。そんなことを思っていたら、やはり地球に住む生き物は全部遺伝子でつながりあっている、ということを教えてくれる絵本を見つけました。





畑で育った胡麻。胡麻は胡麻の種なんですよね〜。いのちの粒をそのまま頂きましたよ。
蒔けばまた芽を出すであろう、種。大事に頂きたいと思いました。
さやから外して、ごみと胡麻を選り分け煎ります。





ねずみにかじられてわずかに残ったサツマイモをお米と炊いて、お味噌汁にも。
ごま塩を味見すると子ども達から「あま〜い!」という声が。すり鉢におかわりの手が伸びてきました。

右は紫芋ごはん。こちらは畑に咲いていたイヌタデの花の粒のふりかけ付き。花の粒を取るのも大変です。





 
ちなみに、ねずみのかじり残りサツマイモはおまつりのクッキーの中にも練り込みましたよ




育った菜っ葉類は虫がたかって大変。虫の除去作業と間引きで大忙しです。
なんとか負けずに育っている大根と水菜です。



先月、大根の間引きを覚えた彼は、今回もやる気満々。うまく抜けるととびきりの笑顔が。

作業中、折れてしまった大根を見て、「テープを貼ろう。テープあったかなあ。」と真剣に考えていましたよ。





最初の頃は何をしていいかわからず、野原のほうで遊んでばかりだった子ども達。
いつの間にか「これとっていい?」「これ食べていい?」と食べる頃合いまで理解してくれるようになった子ども達。

野菜の生長、こども達の成長、たくさん見ることができました。
みなさん、ありがとうございました!

こども達にはこれからも、他の誰かが作ってくれたものを誰かに買ってもらって食べるのではなく、自分の手から育った野菜を料理して食べるという経験を続けていって欲しいなあ〜と思ってます。

食いしん坊の会になっている畑。
こんなの作りませんか〜というアイディアも大歓迎ですよ♪ 

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